ロスカット(損切り)
ロスカットとは、投資家が保有する株式や通貨などの投資商品の価格が一定の水準に達した際に、損失を最小限に抑えるために行う売買注文です。
ロスカットをすることで、大幅な損失を回避することができるため、投資家のトレードには欠かせない重要な手法の一つです。
ロスカットラインとは、投資家が設定した損失限度額を示すラインのことです。
通常はその商品の値動きに合わせて、適切な損失限度額を設定します。
そして、そのラインを下回った場合にロスカットを実行することになります。
ロスカットラインについて考えるポイントは以下の2つです。
1.損失限度額の設定
2.ロスカット注文の方法
損失限度額の設定については、投資家が保有する投資商品の特徴や市場環境、自身のリスク許容度などを考慮して決定します。例えば、株式に投資する場合は値動きが激しいため、損失限度額をある程度の範囲内に設定することが一般的です。一方、通貨に投資する場合は、値動きが大きくないため、損失限度額を高く設定できます。
ロスカット注文の方法については、主に以下の3つがあります。
ストップ注文
ストップ注文は、投資家が設定した価格を下回ると自動的に売買注文を発注する注文方法です。ストップ注文を用いる場合は、売り注文を出すか買い注文を出すか、注文内容を選択する必要があります。
トレーリングストップ注文
トレーリングストップ注文は、現在の市場価格から一定の変動幅を設定して、前回の価格を追跡しながら、価格が下落した場合自動的に売買注文を発注する方法です。注文価格は、トレーリングストップラインが下がった時点で決定されます。
OCO注文(One Cancels the Other Orders)
OCO注文は、買いと売りの注文を同時に出し、どちらかの注文が成立したら自動的にもう一方の注文をキャンセルする注文方法です。
OCO注文を利用すると、ロスカット注文と一緒に利益確定の注文も出すことができます。
投資商品の特徴に応じた、適切なロスカットラインと注文方法を選ぶことが重要です。
自分自身が設定したロスカットラインを守ることができるように、じっくりと検討してみましょう。
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